PILOT 色彩雫(いろしずく) 【露草】

スペック

内容量:50ml
定価:1,575円 (税込・2008年3月現在)

インプレッション

2007年12月に発売された PILOT ボトルインクの新シリーズです。「色彩雫」と書いて「いろしずく」と読ませます。青系だけで5色出してしまうというこだわり、ネーミングの妙、色の美しさ、今までになかったボトルデザインと、全てにおいて見事に私の心を捉えました。私はこのシリーズのインクが大好きになり、このインクがきっかけで国産万年筆メーカーとしてのパイロットも好きになりました。2008年秋には第2弾として15色が追加される予定ですので、今から非常に楽しみです。

パイロットの他のインクは知りませんが、この色彩雫シリーズに共通する性質としては、とてもサラサラしているという印象があります。そのため、フローはとても良いのですが、入れるペンによっては筆記時のサリサリ感が増すかもしれません。インクは、使っているうちに水分が蒸発し、ペン内部での粘度が(ほんの少しですが)上がってきますので、低粘度にしておくというのは正しいのかもしれません。ただし、ゲルインクのような粘性が少しだけ感じられた方がより滑らかな書き味になるので、個人的にはもう少し粘度が高くてもよかったかなとも思います。

その他の基本性能は良好です。薄くても発色が良く、にじみや裏写りはなく、比較的早く乾燥するのは、さすが新開発されたインクだけあると思います

最後に、肝心の色味についてです。色彩雫で私が最初に購入したのはこの露草でした。何と言ってもこの色が物凄くいいのです。ロイヤルブルーよりも赤みが抑えられた美しい青で、発色が良く、まさに露草の花を集めて絞ったような印象を受ける色です (一般的なウェブ閲覧環境では色空間が狭いので、この色を表現するのは難しいのですが、なんとか調整してスキャンしています)。濃度が低いので、筆跡には綺麗な濃淡が出ます。かなり情緒的なインクなので、使う場所を選ぶかもしれませんが、私にとってはメモやノートに大活躍してくれている一色になっています。

2008年3月8日 初出

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