Pelikan M205

スペック

長さ:収納時全長約125mm・キャップ装着筆記時約147mm
太さ:キャップ径約13mm・軸径約12mm
重さ:約15g
インク補充方式:ピストン吸入式
定価:10,500円 (税込・2007年11月現在)

特徴

ペリカン トラディショナル M205 デモンストレーター (通称ペリスケ) の最大の特徴は、プレキシグラス (樹脂) 製のスケルトンボディにあります。ペン先、ペン軸、インクタンク、ピストンの形状や動作を、使いながら目の当たりにすることができるので、非常に面白いです。フォルムはペリカンの他のペンと同様ですが、サイズは結構小さめです。本格的なピストン吸入式で、ニブはステンレス製となっています。他のペリカンのペンと同様ニブがユニットごと取り外せますので、水洗時にはとても助かります。見た目の高級感はありませんが、価格も手ごろでスタイルもカジュアルなことから、気軽に購入して気楽に使うのに最適なペンだと思います。スケルトンの良さを生かし綺麗なカラーインクを入れるのが何と言ってもオススメです。

こんなオススメなペリスケですが、残念なことに定番品ではなく、数量限定の特別生産品となっています。90年代には初代となる M200 が発売されたものの廃盤となり、2000年代初頭には二代目の M200 が数量限定で復刻されたものの早々に売り切れてしまったということです。この M205 は、ペリスケ人気に答えるべく2006年頃に日本から本社に注文を出して生産されたものなので、2008年の今となっては簡単には入手できないかもしれません。人気はあるようなので、定番品にしてくれたらいいと思うのですが、いかがでしょう。

インプレッション

いわゆる鉄ペンなので金ペンより書き味が劣るのは当然ですが、これはこれでなかなか快適に書けます。ちなみに、購入したニブの太さは F です。サリサリとやや硬めの当たりながら、引っかかりやスキップもなく、潤沢なインクフローで気持ちよく書けます。筆圧を弱くしてスラスラっと書くことももちろん出来ます。最初からマーカー用に使う目的で購入したものなので、ストレスなく横線が引ける事が何よりです。スケルトンで他にすぐ思いつくのはラミー・サファリなんですが、サファリのゴツゴツしたキャップやボディに比べて、ペリスケはとてもスマートです。水性ボールペンの代わりのマーカーとして使う、と言えば少し贅沢かもしれませんが、そんな使い方が一番合っていると思います。

マイ・ストーリー

モンブラン149、ペリカンM1000を使うようになってますます万年筆にはまってしまった私は、予想通り仕事で使う筆記具を全て万年筆にしたくなってしまいました。そこでラインナップを改めて考えてみると、足りないのはマーカー用、つまり「赤ペン」だったのです。赤インクは染料の色素が強いため、専用のペンを用意するのが無難だということをよく耳にします。そして、その時に知ったのがペリスケの存在でした。赤インクがボディに透けて見えるなんて素敵じゃないですか! 早速調査開始となったのでした。

インクは、最初ペリカンのレッドを使っていました。少し薄めということもあって万年筆らしい濃淡が表現でき、わずかにオレンジ寄りの色味も気に入っていました。そのうち、もう少し万年筆ならではの変わったインクを使いたいという希望が出てきて、オレンジ系の色を散々探しました。セーラー・ジェントルインクのイエローオレンジ、デルタのオレンジ、エルバンのオレンジインディアンなどを試した結果、結局また最初のペリカン・レッドに戻りました。そのうち、セーラーのイエローオレンジとレッドを混ぜてオリジナルのレッドオレンジを作りたいと思っています。

購入先

購入を検討し始めたのが2007年11月なので、ネットショップでは既に売り切れているところが多い状況でした。そこで、まずは在庫があるところを探し、最終的に文具のしんぷくさんで購入しました。在庫があったことに加え、定価よりも少し安くなっていたので迷わず決めました。2008年1月現在で入手することは困難かと思われますが、また追加生産されることもあるかもしれません。

2008年1月7日 初出 / 1月25日 改訂

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